いよいよあす(8/18)、公示される衆議院選挙ですが、
実際、どのような形で投票が行われるのでしょうか。
まずは、こちらをご覧下さい。
これは、2005年に行われた、
前回の衆議院選挙の投票用紙です。
今回の選挙でも、ほぼ同じものが使われる予定です
今月30日の投票日、有権者は、
小選挙区の紙には候補者名を、
比例代表の紙には政党名を記入し、
こちらの二つの投票箱に、別々に入れることになります。
衆議院議員の定数は480人。
このうちの300人が小選挙区で、
残りの180人が比例代表で選ばれます。
日本の選挙制度は、小選挙区比例代表並立制といわれ、
小選挙区制と比例代表制の二つを同時に行う制度です。
では、この二つの制度、それぞれ
どういう特徴があるのでしょうか。
小選挙区制は、全国を300の選挙区に分け、
各選挙区で一番得票数の多かった人だけが当選します。
つまり、1選挙区で1人しか当選できません。
そのため、ある政党に追い風が吹くと、
一気に風に流されることがあるんです。
例えば、B党に風が吹くとB党の候補者が、
次々と当選することがあるんです。
小選挙区制をとっているカナダでは、
次の現象が起こりました。
1993年に行われたカナダの下院選挙。
それまで、政権をとっていた
進歩保守党が、169議席から
わずか2議席になってしまったのです。
代わりに、野党第一党である自由党が、
83議席から一気に178議席に増やし、
政権交代が起こりました。
一方で、小選挙区制では、当選した人以外、
A党とC党への票が無駄になる。
いわゆる「死票」が多くなり、
少数派の意見が政治に反映されないという
デメリットもあります。
このデメリットを補うため、日本では、
比例代表制を同時に行っているんです。
比例代表制は、全国を11ブロックに分けています。
有権者は、政党に投票し、その得票数に応じて、
ブロックごとに各党の議席数が決まります。
各党は、このような比例代表名簿を作り、
あらかじめ候補者に順番をつけておいて、
獲得した議席の数だけ名簿の上から順に
当選していくことになるんです
ところで、
この小選挙区と比例代表という二つの制度。
実は、両方に立候補することができるんです。
これを重複立候補といいます。
小選挙区で落選しても
比例代表で復活当選する人もいるわけです。