日本テレビ「NEWS ZERO」

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2月18日イチメン "64万人"死亡?新型インフルエンザ

今回のイチメンは
「いつ発生してもおかしくない」
と言われている
新型インフルエンザ」に迫りました。

これは、航空機の中で行われた
新型インフルエンザ対策の
「訓練」の様子なんですが...
厚生労働省はもし日本で
新型インフルエンザが流行すれば、
感染者なんと「3200万人」。
死者は最大「64万人」と想定しているんです。

そこで今月。
この新型インフルエンザ対策のために
法律を改正する案も国会に提出されました。
対策が急がれる新型インフルエンザとは
一体どんなものなのでしょうか。

そもそも、世の中にある様々な
「インフルエンザウイルス」は
どれも鳥のインフルエンザを由来にしています。
だから、新型インフルエンザも
「鳥インフルエンザ」が度々変異することで
生まれると考えられているんです。

鳥インフルエンザは
日本でも何度か集団発生していますが、
今のところ日本国内では
「トリからトリ」への流行で食い止められてきました。

しかし、現在主に東アジアでは
「トリからヒト」への感染が広がっていて、
このウイルスに感染すると
致死率がなんと60%を越えます。

そして、このように
「トリからヒト」などへ感染を繰り返すうちに、
ヒトの体内などで「変異」を起こし、
ある日突然「ヒトからヒト」に
うつりやすいタイプが生まれる可能性があります。
これが「新型インフルエンザ」です。

このウイルスは人類が今まで
出会ったことのない種類なので
誰も免疫を持っておらず、
死に至ることもあるのです。

現在まだ、そのような
新型インフルエンザウイルスは確認されていません。
しかし、航空機など交通が発達した現代で
もし新型が発生すれば、
わずか数日でインフルエンザが
広まってしまう恐れもあります。
これを特に「パンデミック=世界的大流行
と呼んで警戒しています。
だから、国も最悪64万人という死者を
想定して対策を進めているのです。

では、その対策の内容ですが、
まずは「水際で食い止める」作戦です。

現在「感染症法」と「検疫法」の改正が
検討されていて、
これによりいざ新型インフルエンザが流行した時、
国が患者を強制的に入院させたり、
感染が疑われる人を空港や港で
隔離したりできるようになります。

それでも、流行してしまった場合はどうするか。

政府は「タミフル」や「リレンザ」といった
治療薬を今年度中におよそ3000万人分備蓄します。
これらは「型」にかかわらずウイルスの
「増殖を抑える力」があるため
一定の効果が期待されています。

では、私たちにできることはなんでしょうか?

新型インフルエンザの対策といっても基本は
普通のインフルエンザ対策と同じです。
「咳が出る人はマスク」
「帰ったら手洗いうがい」は当たり前ですが
一番効果的なのは
「極力外出を控える」こと。
他人との接触を避ければ
ウイルスに触れずに済むからです。

流行が長く続く可能性もあるので
政府は「食料・水・日用品」の
備蓄も呼びかけています。
このような準備なら今すぐにでも始められます。

そして、何より大切なのは
新型インフルエンザの情報を正しく知って
「パニックにならないこと」です。

厚生労働省『新型インフルエンザ対策関連情報』

↑こちらのサイトには更に詳しい情報が
載っているので参考にしてみて下さい。
以上、イチメン!でした。